斜視のメカニズムと種類
斜視とは、両眼のうち、片方の眼の視点が合っていない状態のことです。
片方の眼は正常な視点を持っていますが、もう片方の眼があさっての方向を向いているため、両眼視差による立体視が困難となるほか、場合によっては見ている対象が二つに見える複視が生じることもあります。
斜視が起こるくわしい原因は未だに解明されていませんが、遺伝によって起こる先天性のものと、病気やケガなどで起こる後天性のものの2通りにわかれています。
後天性の場合、病気やケガによって眼球の位置がずれてしまうケースのほか、強度の近視や遠視などで眼の筋肉バランスが崩れてしまうことも原因のひとつとして挙げられています。
斜視の種類は大きく4つに分類されており、片方の眼が上を向いている『上斜視』をはじめ、下を向いている『下斜視』、目尻方向を向いている『外斜視』、目頭方向を向いている『内斜視』となっています。
斜視を放置した場合、斜視になっている方の視機能が低下し、弱視になってしまう可能性があるので、専門医のもとで早期治療を受けるのがベストです。
ちなみに、斜視の視力回復方法は原因によって異なり、メガネやコンタクトレンズで矯正可能な場合もあれば、外科手術をともなう場合もあります。