ピンホールアイマスクで視力回復
ピンホールアイマスクとは、眼にあたる部分に小さな穴があいているアイマスクのことです。
穴の数は商品によって異なりますが、一般的には両眼にそれぞれ5つずつあいています。
その他の部分は普通のアイマスクになっているので、着用した場合、計10個の穴から外の景色を見るようになります。
すると、裸眼ではぼやけて見えなかったものが、ピンホールアイマスクを着用することにより、はっきりと見えるようになるのです。
通常、人間の眼は物を見る時、水晶体によって眼に入ってきた光を集約します。
水晶体に入った光は屈折し、後方にある網膜の上で焦点が結ばれると、物をはっきりくっきり見ることができます。
しかし、屈折率が強すぎたり弱すぎたりすると、焦点が手前または奥にずれ、ものがぼやけて見えてしまいます。これが近視または遠視です。
この問題を解決するために考案されたのがピンホールマスクです。
ピンホールマスクを着用すると、光が細い穴を通して水晶体に集約するようになります。
すると、ピントを合わせずに像の焦点を結べるようになり、ものをくっきり見られるようになるのです。
この状態は『ピンホール現象』と呼ばれており、ピントを調整する組織(毛様体)を休ませることで視力回復につながると言われています。
ピンホールアイマスクを使用した視力回復トレーニングとしては、まずアイマスクをつけて5秒ほど遠くに視点を合わせてから、今度はアイマスクの穴の縁に焦点を絞りこむという方法が挙げられます。
これを左右1つ1つの穴ごとに行うと、見る力を徐々に養うことができます。
ピンホールアイマスクは市販されているほか、ボール紙などで自作することもできるので、ぜひ試してみることをおすすめします。